登壇者紹介

10:30~ 基調講演

「地域DNAから見たポストウェルネス
 〜食と温泉の再定義と未来への挑戦〜 」
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(一社)富士・箱根・伊豆国際学会 会長
五條堀 孝
理学博士、アブドラ国王科学技術大学特別栄誉教授(サウジアラビア/2013年〜)、MaOI機構 研究所長 (静岡県/2019年〜)、国立遺伝学研究所 前副所長・名誉教授、紫綬褒章授章、ローマ教皇庁アカデミー正会員。
専門はゲノム進化学、集団ゲノム学、分子進化学、バイオインフォマティクス(情報生物学)、海洋生命科学。秋篠宮文仁親王殿下の理学博士取得時(1996年)の指導教官、上皇天皇陛下と20年以上の共同研究(ハゼのDNA進化,3報の国際学術誌の共著者)。
・主な著書(編、共著を含む)
「分子進化遺伝学」(1990年、培風館)
「人間は生命を創れるか—進化学の歩みと未来」(1995年、丸善ライブラリー)
「Marine Metagenomics 」(2019年、Springer)
「新型コロナワクチンと変異株」 (2021年、春秋社)
【食プログラム】

13:30~ 【食】トークセッション

「食のバトンをつなぎ、新たな価値を生み出す」
日本の食文化を次の世代へ伝えるとともに、国内外に発信していくためには、生産者がつくる食材を目利き、料理人が作りたい料理に沿うように手当てする、生産者と料理人を「つなぐ人」の存在が重要です。ここでしか食べられない新しい美味しさや価値観、可能性を生み出していくために、食のバトンをつなぐことの大切さについて考えます。
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株式会社 サスエ前田魚店 店主
前田 尚毅
1974年静岡県焼津市生まれ。60年以上続く「サスエ前田魚店」の5代目店主。地元客向けの小売と、飲食店向けの専門販売、いずれの仕込み技術も身に付ける。研鑽の末、多数のグランメゾンから納品オファーが殺到するように。2021年には、ミシュランと双璧をなすフランスのグルメガイド『ゴ・エ・ミヨ』誌上で、魚屋として唯一、生産者に贈られる「テロワール賞」を受賞。
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株式会社 サカエヤ 代表取締役
新保 吉伸
1961年京都府生まれ。19歳から精肉店で働き26歳で独立。「サカエヤ」の店主。ブランドや格付けに左右されず、名もない牛肉を手当てして、新しい価値を見い出す。NHKプロフェッショナル仕事の流儀や雑誌掲載多数。2021Gault &Millau(ゴ・エ・ミヨ)イノベーション賞。著者「どんな肉でも旨くする」
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株式会社 ジオード 代表取締役
門上 武司 氏 (モデレーター)
1952年10月3日大阪生まれ。フードコラムニスト。
関西の食雑誌『あまから手帖』の編集顧問を務めるかたわら、食関係の執筆、編集業務を中心に、プロデューサーとして活動。「関西の食ならこの男に聞け」と評判高く、テレビ、雑誌、新聞等のメディアにて発言も多い。 国内を旅することも多く、各地の生産者たちとのネットワークも拡がっている。食に携わる生産者・流通・料理人・サービス・消費者をつなぐ役割を果たす存在。著書に、『門上武司の僕を呼ぶ料理店』(クリエテ関西)のほか、『スローフードな宿』『スローフードな宿2』(木楽舎)、『京料理、おあがりやす』(廣済堂出版)等。

15:00~ 【食】パネルディスカッション

「ガストロノミーツーリズムの可能性~その土地の食の魅力を伝える~
食を通じて、地域の食材や文化を発信するガストロノミーツーリズムが世界的に注目されています。
日本一高い富士山と日本一深い駿河湾をはじめ、多様な風土を持つ静岡県は、全国トップクラスの439品目もの農林水産物を生産する食材の王国。県では、美しい景観や温泉といった観光資源に加え、食や食文化に触れることを目的としたガストロノミーツーリズムの普及を図っています。
静岡の食材を使い、自分の料理に地域の文化を表現している、ふじのくに食の都づくり仕事人のパネルディスカッションを通じて、静岡県におけるガストロノミーツーリズムの可能性に着目します。
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リストランテ桜鏡
黒羽 徹
1996 年に渡欧、イタリアの名店やスペイン「エル・ブジ」など各地において郷土に固有の食文化の研鑽を重ねる。帰国後、2002 年より三島「ヴィラ・ディ・マンジャ・ペッシェ」(後「リストランテプリマヴェーラ」)の総料理⾧を務める。2019 年より御殿場「タンタローバ」へ。リニューアルを経て、2020年「桜鏡」総料理⾧。
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羅漢
加藤 敦子
三島市出身。陶芸家 加藤千博と結婚後、伊豆市に築窯。【器は料理を盛って初めて器となる】をコンセプトに一日一組限定のおもてなしを始める。2008年に亡き夫の意志を引き継ぎ、羅漢を営む。
【時間と空間の中に料理がある】というテーマを軸に器に料理を盛り込む。料理の礎を作ってくれたのは、母と祖母。師は、周りの景色。移ろう日々の季節を表現する盛り付け、絵を描くような気持で、自分自身が楽しみながら。気取らず、気張らず、自然体でありたいと思っている。
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L’ARGENT
加藤 順一
静岡市出身。吉野建氏の薫陶を受け、パリの三ツ星店アストランスや、デンマークの二つ星AOCなどを経て帰国後、スブリムでミシュラン一つ星を獲得。
シェフ自身が世界を見たからこそ再認識した、日本の食材の素晴らしさをフランス料理の技法と北欧のエッセンスで、唯一無二の料理に仕立てていく。
レストランL’ARGENT(ラルジャン)はミシュランガイド東京2022.2023において1つ星を獲得。コースの前半はニューノルディックを感じる美しく軽やかな料理が。メインは力強いフランス料理らしい一品が日本の四季を感じる食材とともに登場する。
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株式会社 料理通信社
坂西 理絵 氏 (モデレーター)
株式会社料理通信社 取締役 エグゼクティブ・プロデューサー。
2006年に雑誌『料理通信』を創刊し、14年に渡って月刊誌を発刊。2021年2月からは「Web料理通信」を中心にSNSを連動してメディア活動を実施。
食専門メディアのリソースを活かし、食をテーマとしたPR事業、コンテンツ制作、商品企画などのコミュニケーションデザインを手掛けている。食×地域をテーマに自治体、官公庁の地域ブランディング、一次産品PR、六次産業化などに携わる。

16:30~ 【食】事例紹介

「温泉と食を活用した観光振興」
温泉地をウォーキングして、温泉につかり、その土地ならではの食材をいただく。その地域の食、自然、文化・歴史などの地域資源を体感する「ONSEN・ガストロノミーツーリズム」の具体的な取組事例を紹介することで、温泉と食の魅力の発信するとともに、温泉地の地域活性化につながるポイントを共有します。
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一般社団法人
ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構 理事長
小川 正人
2009年全日本空輸株式会社執行役員営業本部副本部長、2011年より上席執行役員名古屋支店長東海地区担当として静岡県を担当。その後、2015株式会社ANA総合研究所代表取締役会長として地域活性化を担当した。在職中の2016年に一般社団法人ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構を設立。理事長として温泉地を中心に食で地域を活性化させるONSEN・ガストロノミーツーリズムを全国各地で実践している。
【温泉プログラム】

13:30~ 【温泉】シンポジウム

「温泉と心の健康づくり
  ~世界から注目されるポストウェルネスとしての日本の温泉〜
ヨーロッパと日本の温泉の比較や、その魅力、可能性について各講演者に以下のテーマで講演いただきます。
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NPO法人 健康と温泉フォーラム常任理事
合田 純人
NPO法人健康と温泉フォーラム常任理事、前国際温泉気候連合アジア太平洋協議会(FAPAC)事務局長。専門分野:健康社会学。温泉地の広域連携や産官学の研究プラットホームづくり、温泉療養の医療費控除等政策提言、温泉関連人材の育成に尽力し、国内外の温泉関係者との幅広いネットワークを築いている。2018世界温泉地サミット(大分県開催)では医療・健康分科会を統括。静岡県ICOIプロジェクトアドバイザー。
・主な著書
「Thermalism in Japan」(1988年)
「日本の名湯百選」(1990年)
「新・湯治のすすめ」(2009年)
「温泉からの思考(共著)」(2012年)
「温泉実務必携(共著)」(2016年)等
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ハンガリー大使館 一等書記官・文化担当官
Kovács Emese(コバーチ・エメシェ)
2006年 エトヴェシュ・ローランド大学日本語専攻修了(修士号)
2008年 ハンガリー国立ダンス大学民族ダンス専攻卒業(学士号)
2016年 武蔵大学大学院人文科学研究科社会学専攻修了(博士号)
2017年~ カーロリ・ガシュパール大学 講師
2020年~ ハンガリー大使館文化担当官
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【ONLINE参加】
ドイツ・フライブルク大学 医学部 教授
Johannes Naumann(ヨハネス・ナウマン)博士
ドイツの温泉地バードクロツィンゲンの温泉保養施設ヴィタ・クラシカ クリニック所長。専門分野は保養地医学全般。自然医学、温泉療法、アクアフィットネス(湯中運動)、伝統療法(漢方、指圧、物理療法など)、リハビリテーションなど。
【日本での温泉関連講演等実績】
特別講演「温泉療法・アクアフィットネスの魅力と効果」(2019年)
(竹田市、倉吉市、菊池市)
健康と温泉フォーラム月例研究会(2019年)
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ドイツ・バードクロツィンゲン ヴィタ・クラシカ 副所長
Markus Matz(マークス・マッツ)
ドイツの温泉地バードクロツィンゲンの温泉保養施設ヴィタ・クラシカ クリニック副所長。専門分野はヨーロッパの温泉地の健康づくりと施設等の運営。ヨーロッパの医療関連企業のマーケット分析者として、スウェーデンやスイスで活躍後、南ドイツの温泉施設の運営と健康づくりプログラムの開発に尽力。
【日本での温泉関連講演等実績】
大分世界温泉サミット(事例発表)(2018年)
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イタリア・アバノ・モンテグロット温泉ホテル協会元会長、元アバノ市副市長
Massimo Sabbion(マッシモ・サビオン)
プレジデントホテル・テルメ元オーナー。現在は、日本の温泉を見習い、丘隆地に心身の健康を回復できるB&B(ベッド&ブレックファスト)を開業。ポスト・ウエルネスとしての温泉と自然の力の可能性を模索。
【日本での温泉関連講演等実績】
伊豆新世紀創造祭(事例発表)(2000年)
大分世界温泉サミット(事例発表)(2018年)

15:45~ 【温泉】トークセッション

「温泉地の活性化」
「温泉(地)」は、湯につかるだけでなく、「食べたり」「休んだり」「動いたり」「笑ったり」を通じて心身をリトリートするうってつけの場所でもあります。「地域の活性化」に取り組むにあたり重要なのは、宿泊・観光業だけではなく、多様な産業・担い手が連携・協働して、経済効果を地域にもたらすことです。本セッションでは、各温泉地の取組をご紹介いただくと供に、温泉を活用した地域活性化につき議論を交わします。伊豆エリアの地域活性化に寄与することを期待しています。
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一般財団法人 日本健康開発財団 主席研究員
後藤 康彰
日本温泉気候物理医学会評議員、静岡県ICOIプロジェクトコーディネータ。加齢を制御する生活行動としての「日本の入浴」に注目。その原点となる「温泉」を活用した「健康づくり」に関する研究・調査・人材育成に30年来従事。海外の日本の「温泉入浴」普及を学術・ツーリズム分野でも発信。近年は海外のヘルスケア産業と温泉を組み合わせたプログラムづくりや人材育成に取り組む。
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タイ・スパ・プロフェッショナル協会 理事長
Naparat C.Srilapan(ナパラット・スリラパン)
タイのSPA業界で「ヘルスケア・イノベーション」を牽引。SPAリゾートのコンサルティング、プログラム開発、セラピストの教育などに幅広く降り組む。SPA大国タイが、SPA, Smile, Serviceに加え、4つ目の”S”としてSpring(温泉)を掲げる中、温泉とSPA、食事、各種アクティビティ、タイ伝統医学を組み合わせたウェルネスを提唱・実践し、3月にはタイの産学官の温泉・SPA業界視察団で伊豆の温泉地を視察・研修。
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(一社)下呂温泉観光協会 会長
瀧 康洋
(株)水明館 代表取締役社長、下呂市DMO委員会委員長、下呂市エコツーリズム推進協議会会長。全国の旅行業者・関係機関との連携し、観光地マーケティング・マネジメントに磨きをかけ、コロナ禍等で縮小するマーケットに対しても適切な事業を展開。また、地域主導での地域観光を牽引。R5.3「先駆的DMO」認定、「全国DMO会議」事例発表。
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東鳴子温泉「旅館大沼」五代目湯守
大沼 伸治
東鳴子温泉「旅館大沼」五代目湯守、鳴子温泉郷観光協会副会長、NPO法人東鳴子ゆめ会議理事長。1200年の歴史を持つ鳴子温泉郷にて、120年続く湯治宿「旅館大沼」の五代目湯守。衰退する湯治場にて、現代人に向けた「現代湯治」を模索し続けている。地域づくりは人づくりという信念のもと、地域づくりにも取り組んでいる。いたるところで温泉が湧き出る日本は、世界に誇る癒しの列島。温泉で世界の平和と健康に貢献する日本にすることが目標。2020年に、第49回日本慢性疼痛学会にて、湯治から現代湯治へ~心身の苦痛を癒す古くて新しいアプローチ~の題で会長企画講演を行う。
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(株)サンエスメンテナンス 専務取締役
塩見 泰美
一般社団法人椿代表、別府市法人会女性部会副会長。別府出身。別府の「地区温泉」の維持が困難になりつつある中、「別府の温泉コミュニティ」を守るべく、SNSで地区温泉を支援する「#別府エール風呂」活動に取り組む。「ONE BEPPU DREAM AWARD 2020」ではファイナリストに選出。指定管理に携わる湯とピア浜脇では、厚生労働大臣認定温泉利用プログラム型健康増進施設を取得。

17:00~ 【温泉】事例紹介

「伊豆の温泉×スポーツ等の取組」
静岡県では国内有数の温泉地である伊豆地域において、温泉に食やスポーツ等を組み合わせた新しいヘルスケア産業を創出する「伊豆ヘルスケア温泉イノベーション(ICOI)プロジェクト」に取り組んでいます。このICOIプロジェクトの実績や成果として温泉×スポーツの取組などを皆様にご紹介します。